妨害クリーチャーを儚い存在などで使い回すヒストリック版ヘイトベアー-白単ミッドレンジ(ヒストリック)【Today’s featured deck】

その時々で気になったデッキをフォーマットを問わず紹介していきます。

本日は、各種除去で盤面を掌握し、《スカイクレイブの亡霊》や《精鋭呪文縛り》などの妨害クリーチャーを《儚い存在》《遥かなる旅路》で使い回しながら戦う、ヒストリック版ヘイトベアーとも言える、白単ミッドレンジをご紹介していきたいと思います。

21:Land
14:《平地/Plains》
3:《廃墟の地/Field of Ruin》
2:《フロスト・ドラゴンの洞窟/Cave of the Frost Dragon》
1:《這い回るやせ地/Crawling Barrens》
1:《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire》
25:other
3:《放浪皇/The Wandering Emperor》
4:《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》
3:《ポータブル・ホール/Portable Hole》
3:《エメリアの呼び声/Emeria’s Call》
2:《シュタルンハイムの解放/Starnheim Unleashed》
1:《告別/Farewell》
4:《現実の断片化/Fragment Reality》
2:《冥途灯りの行進/March of Otherworldly Light》
2:《遥かなる旅路/Long Road Home》
1:《儚い存在/Ephemerate》
14:creatures
4:《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》
4:《封じ込める僧侶/Containment Priest》
3:《精鋭呪文縛り/Elite Spellbinder》
2:《粗暴な聖戦士/Brutal Cathar》
1:《輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar》
15:sideboard
3:《耳の痛い静寂/Deafening Silence》
3:《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2:《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
1:《赦免のアルコン/Archon of Absolution》
1:《神の怒り/Wrath of God》
1:《エメリアのアルコン/Archon of Emeria》
1:《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
1:《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
1:《精鋭呪文縛り/Elite Spellbinder》
1:《告別/Farewell》
引用:MTGMLEE-The Pizza Box: Slice of Historic

概要

『The Pizza Box: Slice of Historic』というMTGアリーナにて行われたイベントで優勝を収めたのがこの白単ミッドレンジです。

《ポータブルホール》を始めとした各種除去や、《スカイクレイブの亡霊》や《精鋭呪文縛り》などで相手を妨害しつつ、最後は《シュタルンハイムの解放》や《エメリアの呼び声》で一気に畳みかけるというのが基本戦略となります。

除去が豊富であるためクリーチャーデッキには有利に戦える一方で、青系のヘビーコントロールには苦戦を強いられます。

しかしヒストリック環境のコントロールデッキは全体として見れば数は多くなく、イゼットフェニックス、ゴルガリフード、アゾリウスオーラなど、クリーチャーをキーカードとするデッキがメタゲームの上位に位置しており、うまくメタゲームを読んだ構成のデッキと言えます。

封じ込める僧侶

4枚採用されている《封じ込める僧侶》ですが、ヒストリック環境において効果的に働くこのカードをより強く活かせるように構築されているのが特徴的です。

《封じ込める僧侶》は《弧光のフェニックス》や《大釜の使い魔》、《集合する中隊》などヒストリックで活躍する呪文やクリーチャーへのアンチカードとして働くため、メインボードに投入する価値は充分ありますが、
このカードをより活かせるように、非アグロなこのデッキでは一見微妙に見える《粗暴な聖戦士》や、大量に投入される事があまりない《現実の断片化》が4枚取られていたりと面白い構成になっています。

《封じ込める僧侶》が戦場に出ている限り、これらのカードや《ポータブルホール》のデメリットは無くなり強力な除去として機能するようになります。

《粗暴な聖戦士》を《遥かなる旅路》や《儚い存在》で使い回す事で効率よく除去する戦略も取られており、このコンボが成立していない状態でも《精鋭呪文縛り》や《スカイクレイブの亡霊》など明滅させる対象は他にもいるため無駄になりにくくなっています。

これらの《封じ込める僧侶》を中心としたギミックによって、アグロデッキやイゼットフェニックス、ゴルガリフード等の環境上位のデッキと渡り合える事ができたと言えるでしょう。

サイドボード

サイドボード見ても苦手なコントロールデッキへの対策はほぼ取られておらず、軽量呪文を連打したり墓地を活用するようなイゼットフェニックスやアゾリウスオーラ、フード系、ラクドスアルカニストあたりを強く意識しているのがよくわかります。

実査にこのイベントにおける上位デッキは仮想敵としているデッキばかりで、16位にエスパーコントロールがいるという程度で、メタゲームを上手く読み切った結果となったようです。

まとめ

ここしばらくメタゲームに大きな動きの無かったヒストリックですが、環境に動きがないからこそメタの想定もしやすく、上手くハマった時は大きな結果につながる可能性がありますね。

今がねらい目なこの白単ミッドレンジ、皆さんもぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

管理人

管理人

MTG歴20年以上(一応)
現在はMTGアリーナとマジックオンラインを中心に活動しています。
どちらかというとリミテッドより構築好きです。

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