9/19にマジックオンラインにて行われたパウパーチャレンジ。
トップ32の半数である16名がバーン系のデッキを使用と偏ったメタゲームとなりましたが、そんな中優勝したのは《グルマグのアンコウ》と、新カード《トレイリアの恐怖》の5/5コンビをそれぞれ4枚投入した青黒のコントロールデッキが優勝という結果で幕を閉じました。
今回は火力の海を渡りきったこの【青黒スレッショルド】をご紹介していきたいと思います。
まずはデッキリストから
19:Land 4:《灰のやせ地/Ash Barrens》 4:《氷のトンネル/Ice Tunnel》 9:《島/Island》 2:《沼/Swamp》 |
29:other 4:《綿密な分析/Deep Analysis》 4:《渦まく知識/Brainstorm》 2:《喪心/Cast Down》 2:《考慮/Consider》 4:《対抗呪文/Counterspell》 1:《払拭/Dispel》 4:《留意/Mental Note》 4:《殺し/Snuff Out》 4:《思考掃き/Thought Scour》 |
12:creatures 4:《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》 4:《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》 4:《トレイリアの恐怖/Tolarian Terror》 |
15:sideboard 1:《払拭/Dispel》 1:《アームズ・オヴ・ハダル/Arms of Hadar》 1:《青霊破/Blue Elemental Blast》 3:《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》 3:《水流破/Hydroblast》 2:《息詰まる噴煙/Suffocating Fumes》 4:《予想外の牙/Unexpected Fangs》 |
引用:マジック英語公式-9/19PAUPER CHALLENGE
青黒スレッショルドは便宜上そう呼んでいるだけで、実際にはスレッショルドを持ったカードは入っていません。
《留意》や《思考掃き》といった墓地を肥やす軽量ドロー呪文を連打する事が、スレッショルドデッキと似た動きである為そう呼んでいます。
これらの呪文で墓地を肥やす目的は、キーカードでありフィニッシャーでもある《グルマグのアンコウ》《トレイリアの恐怖》を高速で唱える事を目的としていからです。


《グルマグのアンコウ》は運命再編で登場以降様々なフォーマットで使われてきた強力クリーチャーですが、最新セット・団結のドミナリアで登場した《トレイリアの恐怖》も非常に優秀なクリーチャーです。
参照するカードタイプがインスタントかソーサリーに限定されるので、《グルマグのアンコウ》よりはやや重く感じますが、《トレイリアの恐怖》ならではのメリットも存在します。
パウパーはタフネス5のクリーチャーを対処できる全体除去はないので、護法はそれなりに有効です。
特に火力では非常に除去しづらく、唱える際に墓地を取り除くわけではないので、バウンスで戻されても再プレイに影響は無く、2体目、3体目も難なく唱える事ができます。
《グルマグのアンコウ》は墓地を取り除く事から《トレイリアの恐怖》とはディスシナジーとなってしまうので、唱える順番やタイミングはある程度注意していく必要があります。
その他呪文にはこの2種の5/5クリーチャーを活かすため、大量の軽量ドロー呪文が投入されています。




《留意》《思考掃き》《考慮》は高速で墓地を肥やす非常にデッキにマッチしており、これらのドロー呪文と相性の良い《渦まく知識》も強力です。
フェッチランドが無くともライブラリートップに置いた不要なカードを《留意》等で墓地に送れる為無駄がありません。
残ったスロットに《対抗呪文》《殺し》《喪心》と除去と打ち消しをが投入されています。
その中でも《殺し》は比較的重要で、ドロー呪文の連打とクリーチャー展開で序盤はマナを余らせづらい事から、0マナで唱えられる除去はテンポ負けしない為に重要な役割を担っています。



こうやって高速で墓地を肥やしつつ、5/5クリーチャーを次々と展開していく、というのがこのデッキの基本的な戦術となっています。
最近は《僧院の速槍》や《カルドーサの再誕》で攻め立てる高速の赤単が流行している事もあり、《秘密を掘り下げる者》のように小型のクリーチャーで押すクロックパーミッションよりも、今回の青黒スレッショルドのようなサイズで押しきる構成が環境にマッチしていたという事ですね。
今回は以上となります。
それではまた