大量のアーティファクトから高速で金属製の巨像を唱える、青白金属製の巨像(パイオニア)【Today’s featured deck】

皆さんは親和デッキというものをご存じでしょうか?

ミラディンから登場した、唱えるマナコストが戦場にあるアーティファクトの数だけ軽くなるキーワード能力、『親和』をふんだんに取り入れた高速アグロデッキで、悪名高い《頭蓋骨絞め》や《電結の荒廃者》を中心に据えた【電結親和】はあまりにも有名なデッキです。

ミラディンブロックが世に出てもう20年が経とうとしているにも関わらず、当時の親和デッキの圧倒的な強さは現在に至るまで語り継がれるほど。
その強烈なインパクトにより、現在は『親和』を持ったカードがデッキに入っていなくとも、アーティファクト主体のアグロデッキを総じて『親和デッキ』と呼ぶ事が定着しているほどです。

さて、そんな数々の伝説を残してきた親和ですが、残念ながらパイオニアには親和という能力はありません。
しかし非常に良く似たマナコスト軽減能力をもつ《金属製の巨像》というクリーチャーをフィニッシャーにしたリストが、マジックオンラインで結果を残していました。

今回はこの【アゾリウス・金属製の巨像】デッキをご紹介していきたいと思います。

まずはデッキリストから

7/21:MO-PIONEER LEAGUE(5-0) 使用者:DAIBLOXSC
20:Land
4:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1:《ハンウィアーの要塞/Hanweir Battlements》
4:《連門の小道/Hengegate Pathway》
2:《発明博覧会/Inventors’ Fair》
1:《島/Island》
1:《平地/Plains》
4:《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin》
3:《産業の塔/Spire of Industry》
32:other
4:《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》
3:《錬金術師の薬瓶/Alchemist’s Vial》
4:《真鍮の拳/Brass Knuckles》
4:《金色の両翼/Gilded Pinions》
3:《ガラスの棺/Glass Casket》
4:《月罠の試作品/Moonsnare Prototype》
4:《ポータブル・ホール/Portable Hole》
4:《予言のプリズム/Prophetic Prism》
2:《改革派の地図/Renegade Map》
1:《魔女のかまど/Witch’s Oven》
7:creatures
4:《巧妙な鍛冶/Ingenious Smith》
3:《金属製の巨像/Metalwork Colossus》
15:sideboard
1:《金属製の巨像/Metalwork Colossus》
1:《ガラスの棺/Glass Casket》
1:《魔女のかまど/Witch’s Oven》
1:《減衰球/Damping Sphere》
1:《光り物集めの鶴/Glint-Nest Crane》
1:《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
4:《金属の叱責/Metallic Rebuke》
1:《神秘の炉/Mystic Forge》
1:《真髄の針/Pithing Needle》
1:《影槍/Shadowspear》
1:《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
1:《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
ソース:マジック英語公式 7/21-PIONEER LEAGUE
金属製の巨像

デッキのコンセプトは非常にシンプル。

序盤からアーティファクトを並べ続け、《金属製の巨像》を早い段階から唱える。
後は《金属製の巨像》に装備品で回避能力を与えつつ殴りきるというプランとなります。

コンセプト自体はシンプルながらも採用されているカードはバラエティに富んでおり、構築で採用される事が予想もつかなかったカードが散見されます。それもスタンダードより強力なデッキひしめくパイオニアでというのだから驚くばかり。

《月罠の試作品》《真鍮の拳》《金色の両翼》は、自身でマナを生み出したり、コピーや宝物トークンを生成出来る事から、それぞれ1枚で《金属製の巨像》のマナコストを(2)下げる役割があり、《金属製の巨像》を高速プレイする助けとなります。
《真鍮の拳》《金色の両翼》は《金属製の巨像》に飛行や二段攻撃を持たせる事で速やかにゲームを決める役割もあり無駄がありません。

その他アーティファクトは《ポータブル・ホール》を初めとした除去やキャントリップ付きのもの等、《金属製の巨像》を唱えるまでの補助的なカードで構成されています。

勝ち手段はほぼ《金属製の巨像》だけですが、キャントリップ付きアーティファクトや《巧妙な鍛冶》《大いなる創造者、カーン》《発明博覧会》によって《金属製の巨像》へは高確率でたとりつくことが出来ます。

また、ドローやサーチ手段が豊富な事に加え、《金属製の巨像》の墓地から手札に戻す能力によって、ほとんどの打ち消し呪文や除去に耐性がある点もが強みで、総じて中低速のミッドレンジには有利に戦う事ができるでしょう。

パッと見は大味な印象を受けるリストですが、こうやって細部まで見ていくとひとつひとつのカードに採用されている意味がよくわかり、非常に計算されているデッキだというのがわかりますね。

皆さんも高速でデカブツを唱える快感を一度味わってみてはいかがでしょうか?

それではまた

管理人

管理人

MTG歴20年以上(一応)
現在はMTGアリーナとマジックオンラインを中心に活動しています。
どちらかというとリミテッドより構築好きです。

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