本日ご紹介するのは、土地以外のカードが全てクリーチャーで構成された特徴的なリストの【グルールアグロ】
現在のスタンダードは黒を中心に回っており、《食肉鉤虐殺事件》を初めとした優秀な除去や、ダメージレースを《黙示録、シェオルドレッド》などによりアグロデッキにとって厳しい環境となっています。
そんな環境でひたすら攻める事に特化し、結果を残した今回のグルールアグロをご紹介していきたいと思います。
まずはデッキリストから
24:Land 7:《森/Forest》 4:《カープルーザンの森/Karplusan Forest》 8:《山/Mountain》 4:《落石の谷間/Rockfall Vale》 1:《反逆のるつぼ、霜剣山/Sokenzan, Crucible of Defiance》 |
4:other 4:《熊野と渇苛斬の対峙/Kumano Faces Kakkazan》 |
32:creatures 4:《隆盛な群れ率い/Ascendant Packleader》 4:《結ばれた者、ハラナとアレイナ/Halana and Alena, Partners》 4:《ラノワールの壌土語り/Llanowar Loamspeaker》 4:《フェニックスの雛/Phoenix Chick》 4:《クウィリーオンの獣呼び/Quirion Beastcaller》 4:《怪しげな統治者、スクイー/Squee, Dubious Monarch》 4:《轟く雷獣/Thundering Raiju》 4:《ヤヴィマヤの偶像破壊者/Yavimaya Iconoclast》 |
15:sideboard 2:《群れの希望、アーリン/Arlinn, the Pack’s Hope》 1:《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky》 3:《用心棒の荒事/Bouncer’s Beatdown》 3:《辺境地の罠外し/Outland Liberator》 2:《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》 2:《引き裂く炎/Rending Flame》 2:《タミヨウの保管/Tamiyo’s Safekeeping》 |

ソース:マジック英語公式-9/18STANDARD CHALLENGE
最近のミッドレンジは、《鏡割りの寓話》《策謀の予見者、ラフィーン》《しつこい負け犬》や各種サイクリングランドなどにより、マナフラッド受けしやすくロングゲームに強い構成になっているのが一般的です。
そのうえで《食肉鉤虐殺事件》や《黙示録、シェオルドレッド》といったカードによりダメージレースを一瞬でひっくり返されてしまいます。
アグロデッキとしてはロングゲームにならないよう速度を求める必要がありますが、小型クリーチャーだけでは全体除去で一掃されるし、重厚な黒のブロッカーを突破出来なくなります。
そこでこのグルールアグロが取った戦略が、速攻持ちのクリーチャーとアタッカーのサイズアップです。




速攻持ちクリーチャーにより常にワンテンポ早く攻撃する事が出来るので、タップインランドの多いミッドレンジに対して特に序盤はそれなりのダメージが期待できます。
この中でも《轟く雷獣》は速攻、直接ダメージ、サイズアップとこのデッキのコンセプトに完璧に合致した重要クリーチャーです。
スムーズに4ターン目に攻撃出来れば勝利は目前となるでしょう。
《フェニックスの雛》《怪しげな統治者、スクイー》は条件こそやや厳しめですが、戦場に戻す能力と速攻により全体除去後のリカバリーも見逃せないポイントですね。
そして次にクリーチャーを強化するカード達。




重要なのはインスタントなどの呪文によるものではなく、クリーチャーだけでサイズアップを図れるようにしているという点です。
《巨大化》系の呪文を入れすぎると、どうしてもある程度引きムラができてしまいますが、全てクリーチャーのこのデッキではそいった心配はなく、常に安定してアタッカーを展開できるようになっています。
これだけ強化手段が豊富だと、現在最もよく使われている全体除去の《食肉鉤虐殺事件》にかなりの耐性が付きますし、《黙示録、シェオルドレッド》を超えるサイズになるのも難しくありません。
サイドボードも対アグロデッキへの意識は低めで、《用心棒の荒事》などデッキ全体が黒系のデッキを強く意識しているのがわかりますね。
今回は以上となります。
全体的に値段も安価なものが多く、出して殴るという非常にシンプルな動きなので初心者の方にもおすすめです。
興味のある方はぜひ組んでみて下さい。
それではまた