【DMUスタンダード】現代に蘇った青単デルバー【Today’s featured deck】

今回ご紹介するのは、直近のスタンダードでじわじわ勢力を拡大している【青単デルバー】です。

イニストラードで登場して以降10年以上に渡り様々なフォーマットで猛威を振るってきた《秘密を掘り下げる者》デッキが現代でもその強さを証明してきています。

そんな最新版デルバーデッキをご紹介いたします。

まずはデッキリストから

1016:The Pizza Box Open: Standard(4位) 使用者:Larry Cheng
21:Land
20:《島/Island》
1:《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》
31:other
4:《かき消し/Make Disappear》
4:《否認/Negate》
4:《衝動/Impulse》
4:《消えゆく希望/Fading Hope》
4:《考慮/Consider》
3:《発見への渇望/Thirst for Discovery》
3:《とんずら/Slip Out the Back》
2:《中略/Syncopate》
2:《渦巻く霧の行進/March of Swirling Mist》
1:《呪文貫き/Spell Pierce》
8:creatures
4:《傲慢なジン/Haughty Djinn》
4:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
15:sideboard
4:《本質の把捉/Essence Capture》
3:《真髄の針/Pithing Needle》
2:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2:《トレイリアの恐怖/Tolarian Terror》
2:《嵐風招来/Invoke the Winds》
1:《とんずら/Slip Out the Back》
1:《アーテイの嘲笑/Ertai’s Scorn》
ソース:10/16-The Pizza Box Open: Standard

基本的な戦略は至ってシンプル。

《秘密を掘り下げる者》か《傲慢なジン》を打ち消し呪文で守りつつ相手を妨害。
バウンスでテンポを取りつつ、ドロー呪文で息切れ防止と《傲慢なジン》の強化しながら殴り勝つというもの。

イニストラード期は《聖トラフトの霊》や《不可視の忍び寄り》といった除去耐性を持ったクリーチャーがいたので、一部の全体除去を警戒していればアタッカーを守り抜くのはそう難しいものではありませんでしたが、現環境のデルバーデッキにおけるメインボードでの勝ち手段は除去耐性の無い2種のクリーチャーのみのため、これらのクリーチャーを最後まで守り抜かなければいけません。

青と言えばやはり打ち消しで、近年では珍しく12枚もの打ち消し呪文が搭載されています。

今や《かき消し》はスタンダードにおいて最もポピュラーな打ち消し呪文として様々なデッキで投入されていますね。
後半こそ無駄になりやすいですが、対象が限定されず使い勝手の良い打ち消しで4枚採用は当然といったところです。
少数のクリーチャーで勝つデッキなので犠牲コストは支払いづらいですが、ミッドレンジが幅を利かせている今の環境ではクリーチャー、非クリーチャーのどちらも対処したいカードが多く、どちらにも対応できるかき消しは非常に重宝します。

《中略》《呪文貫き》は状況によって強さが大きく変わってくるので、1ゲームの中で大量には引きたくないカードです。
そのため1~2枚程度に抑えられています。

一方で《否認》が4枚採用されているというのは非常に珍しく特筆すべき点と言えます。

《黙示録、シェオルドレッド》や《墓地の侵入者》などデルバーにとって非常に厄介なクリーチャーの存在を考えると、《本質の散乱》も必要に感じますが、勝ち手段の少ない青単デルバーにはクリーチャーを除去から守る《否認》が優先されるという事ですね。

ロングゲームになるほど効果の薄い《かき消し》を序盤から優先して使いたいところですが、青単はクリーチャー除去が乏しいので、《かき消し》よりも先に《否認》から使っていく事も状況によっては必要になってきます。

不利な状況を逆転するのが難しいデッキなので、先を見越して細かいプレイの積み重ねが必要になってきます。

打ち消し以外にクリーチャーを守る手段として、《とんずら》《渦巻く霧の行進》があります。

基本的な用途は除去を回避させるためにありますが、相手のクリーチャーに対して使用する事で、一時的な除去のようにも使う事ができます。

相手のアップキープに、相手の《黙示録、シェオルドレッド》や《税血の収穫者》に対して使用し、強引に能力を活用させない等、もったいないように思える使い方でも、1ターンの差で勝利する事も少なくないので覚えておいて損はないでしょう。

残りのスロットにはデッキの潤滑油として《考慮》《衝動》《発見への渇望》が、バウンスに《消えゆく希望》が採用されています。

衝動

《衝動》は想像以上に重要なカードで、クリーチャーが8枚でも《衝動》によってアクセスしやすくなる、《衝動》から他のドロー呪文にアクセスし、《傲慢なジン》を一気に強化するなど最高の潤滑油として機能します。

初手のキープ基準も緩くなるのでとても使い勝手が良いカードですね。

この手のデッキはアグロに弱いというのが往々にしてありますが、この青単デルバーも例外ではありません。

特にメインボードは《否認》や《呪文貫き》など無駄になりやすいカードも多く苦戦を強いられるでしょう。

そのためサイドボードに《本質の把捉》《嵐風招来》《トレイリアの恐怖》と対アグロへは厚めに取られていますね。

今回は以上となります。

クロックパーミッションらしく少数の低マナ高クロッククリーチャーと、多数の打ち消しという王道の構成ですが、この手のアーキタイプはファンも多く、今後も一定数見かける事になるかもしれませんね。

レアもメインは《天上都市、大田原》《傲慢なジン》《渦巻く霧の行進》しか入っておらず非常にリーズナブルでカードも集めやすいのも嬉しいポイントですね。

最近のミッドレンジのようにカードパワーで圧倒する感じではないので、少し繊細なプレイが求められますが、相手を追い詰めていくクロックパーミッションらしい楽しさもあっておすすめです。

レアの少なさからMTGアリーナでは簡単に組めるので、ぜひ一度試してみて下さい。

それではまた

管理人

管理人

MTG歴20年以上(一応)
現在はMTGアリーナとマジックオンラインを中心に活動しています。
どちらかというとリミテッドより構築好きです。

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