本日ご紹介するのは【ドメインコントロール】
ニューカペナの街角で登場した《ラフィーンの塔》等の3色出るサイクリングランドによって、多色化が容易となったスタンダード環境。
《神の乱》を使ったコントロールデッキは以前から時折見られましたが、団結のドミナリアで版図が再登場した事で大幅に強化される事となりました。
今回はそんなドメインコントロールをご紹介していきたいと思います。
まずはデッキリストから
25:Land 1:《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》 1:《死天狗茸の林間地/Deathcap Glade》 2:《森/Forest》 1:《島/Island》 4:《ジェトミアの庭/Jetmir’s Garden》 2:《カープルーザンの森/Karplusan Forest》 1:《山/Mountain》 1:《草茂る農地/Overgrown Farmland》 2:《平地/Plains》 2:《ラフィーンの塔/Raffine’s Tower》 2:《スパーラの本部/Spara’s Headquarters》 1:《沼/Swamp》 2:《ザンダーの居室/Xander’s Lounge》 1:《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》 2:《ジアトラの試練場/Ziatora’s Proving Ground》 |
25:other 4:《群れの渡り/Herd Migration》 1:《羅利骨灰/Tear Asunder》 4:《豪火を放て/Unleash the Inferno》 2:《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》 2:《セレスタス/The Celestus》 4:《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker》 4:《力線の束縛/Leyline Binding》 4:《神の乱/The Kami War》 |
10:creatures 1:《夜明けの空、猗旺/Ao, the Dawn Sky》 1:《復活したアーテイ/Ertai Resurrected》 4:《ラノワールの壌土語り/Llanowar Loamspeaker》 4:《作業場の戦長/Workshop Warchief》 |
15:sideboard 2:《復活したアーテイ/Ertai Resurrected》 1:《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》 1:《羅利骨灰/Tear Asunder》 2:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》 3:《ラノワールの緑後家蜘蛛/Llanowar Greenwidow》 3:《黄昏の享楽/Sunset Revelry》 3:《一時的封鎖/Temporary Lockdown》 |

ソース:10/15-STANDARD CHALLENGE
目次
マナベース
版図を持ったカードの存在と、5色のマナベースを支えるために合計12枚の3色土地と《ラノワールの壌土語り》《群れの渡り》《セレスタス》が採用されています。


3色土地や《セレスタス》はドローソースになり、《ラノワールの壌土語り》は土地をクリーチャー化する能力、《群れの渡り》はフィニッシャーになるため、マナが安定してくる中盤以降も腐る事がなく、デッキ全体のカードパワーを落とすことなく5色を実現させています。
特に《群れの渡り》は《食肉鈎殺人事件》が禁止カードへと指定された事で使いやすくなったカードのひとつです。

《食肉鈎殺人事件》が禁止へとなりましたが、アグロデッキはそれほど数を増やしているわけではなく全体除去の使用率はやや減少傾向にあるので、序盤から終盤まで活躍する安定したパフォーマンスを発揮してくれます。
高性能な除去群
5色である事を活かして、各色の強力な除去が多数搭載されています。


《力線の束縛》はすでにモダンなど他のフォーマットでも活躍している優秀な除去で、基本土地タイプを持った3色サイクリングランドがあれば、1マナで唱える事も難しくありません。
わずか1マナで土地以外のパーマネント全般をインスタントタイミングで対処できるのは破格な性能です。
序盤だと3マナ程度になる事もありえますが、それでも《払拭の光》相当で瞬速持ちなのでやはりコストパフォーマンスは非常に高い。
ドメインであれば環境最高峰の除去と言えるでしょう。
《神の乱》も5色デッキ専用の万能除去。
1章は《力線の束縛》と同様、対戦相手の非土地パーマネント除去に、2章でバウンス+手札破壊と《はね返り》相当の効果が発揮されます。
6マナという重さの割にひとつひとつの効果に派手さはありませんが、変身後はフィニッシャー級のスペックであり表面の除去としての確実性が高い事から、「フィニッシャーに除去が2つ付いてくる」と考えるとコストパフォーマンスは上々と言えます。
最近のスタンダード環境は中速ミッドレンジが幅を利かせており、強力なエンチャント、アーティファクト、プレインズウォーカーが多数存在する事からも、対象の範囲が広い除去は非常に重宝します。
《夜明けの空、猗旺》や《産業のタイタン》のような、除去耐性や死亡した時の誘発型能力持ちにも強く、《ギックスの残虐》などによるリアニメイトを防げる追放除去であるというのも強みです。
その他の除去は《豪火を放て》《羅利骨灰》とやはりこちらも除去できる対象の範囲が広いものばかりで、《婚礼の発表》《鏡割りの寓話》《黙示録、シェオルドレッド》《放浪王》など対処しなければならないパーマネントの種類が多い現環境を踏まえた構成となっています。


その他
そのほかのカードは、赤絡みのミッドレンジでは必ずといっていいほど使われる《鏡割りの寓話》が4枚。
《鏡割りの寓話》と抜群の相性を誇る《作業場の戦長》も4枚投入されています。


このコンビはジャンドミッドレンジでもおなじみで、どちらも単体でのカードパワーが高いという点も魅力ですが、《作業場の戦長》をコピーし始めると勝利は目前、強力なシナジーを形成するため勝ちパターンひとつと言えますね。
残りのスロットにアドバンテージを得れる《勢団の銀行破り》《夜明けの空、猗旺》、妨害手段の《復活したアーテイ》と丸いカードで占められた構成となっています。



今回は以上となります。
今回ご紹介したリストはミッドレンジが横行する今のスタンダード環境に合わせて重めな構成となっていますが、環境が高速化するのなら小回りの効く軽量除去を入れるなどして柔軟に組み替えていく事ができます。
強力なアドバンテージ能力を持つ《晴天のスフィンクス》や、《底への引き込み》や《告別》等の全体除去が採用されていたりで、デッキ構築の幅が非常に広いのは魅力的ですね。
基本土地以外は全てレア・神話レアなので少し集めるのが大変かもしれませんが、他のデッキに流用できるような汎用カードも多いので、集めておいても損はないでしょう。
興味のある方はぜひ一度試して見て下さい。
それではまた