太平洋時間の1/20、公式サイトにて禁止・制限カードに関するアナウンスがありました。
今回の改定によって、パウパーから【エイトグ】【眷者の装飾品】【予言のプリズム】の3枚が禁止カードへと指定される事となりました。
以下それぞれのカードの禁止理由についてざっくりと解説しています。
目次
エイトグ/Atog

現在のパウパー環境における親和デッキ及び【エイトグ】の使用率、そして影響力は極めて高い状況にあり、マジックオンライン上での親和デッキの使用率は2番目に多くプレイされているデッキの2倍以上にまでのぼります。
一方で意外にも親和デッキは支配的な勝率を誇っているわけではないので、一見すると問題なさそうにも思えますが、様々なアーティファクト対策、【無効】【古えの遺恨】【ゴリラのシャーマン】など多くのデッキのサイドボードを圧迫しているうえに、最近では【塵は塵に】をメイン投入する事も見られ明らかに環境を歪ませています。
ゴリラのシャーマン
(X)(X)(1):マナ総量がXである、クリーチャーでないアーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
1/1塵は塵に
(X)(X)(1):マナ総量がXである、クリーチャーでないアーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
エイトグ以外のカードを禁止にする事も考えられたようで、【大霊堂の信奉者】、モダンホライゾン2の橋サイクル、【命取りの論争】は検討されましたが、親和デッキの強さを制御するには充分ではなかったり他のデッキに居場所を見つけられるようなカードであったりと適切ではないと判断されました。
【エイトグ】+【投げ飛ばし】or【結婚式への招待状】はブロックでは止まらず、【投げ飛ばし】に至ってはクリーチャー除去でも防ぐ事ができないという対策の難しさも問題となっています。
これらの事から【エイトグ】を禁止カードへと指定される事となりました。
【眷者の装飾品/Bonder’s Ornamen】【予言のプリズム/Prophetic Prism】
【エイトグ】を禁止にする事で『ウルザトロン』が危険な存在になるという意見が浮上。
もともと『ウルザトロン』はマジックオンライン上で最高クラスの勝率を誇っており、サイドボード後はほとんどのデッキに対して有利を取れるほどでしたが、【エイトグ】の禁止によりサイドボードのスロットに余裕ができるため、ますます『ウルザトロン』が支配的なものになると危惧されていました。
そこで『ウルザトロン』のリストから様々なカードが検討されましたが、無色土地ばかりで本来色マナを捻出するのが難しいデッキにも関わらず、あまりに容易に5色デッキを組めるようになる【眷者の装飾品】【予言のプリズム】が問題視される事に。
そもそもフォーマット全体の話しとしてもキャントリップやドロー付きで5色すべてを簡単に唱える事ができるようになるこれらのカードは環境的にも不健全であると考えられています。
『ウルザトロン』というデッキが完全に消滅させることなく、支配的な強さの脱却という点を踏まえて【眷者の装飾品】【予言のプリズム】が禁止カードへと指定される事となりました。
詳細は公式サイトにて
より詳しい理由については、以下の公式サイトでご確認下さい。
『パウパー・フォーマット委員会』が発足されて最初の禁止改定という事もあってか、かなり力の入った記事となっています。