2021年10月14日、公式サイトにて禁止・制限に関する改定が発表されました。
今回の改定で影響があったのはヒストリックのみとなっています。
目次
ヒストリックにおける禁止改定
・【ティボルトの計略/Tibalt’s Trickery】-禁止
・【記憶の欠落/Memory Lapse】-禁止
・【渦まく知識/Brainstorm】-禁止(一時停止から変更)



ティボルトの計略
ティボルトの計略デッキはこれまでの安定性の低いものでも禁止になるボーダーライン上にいたが、混沌の辛苦によって安定性が向上しボーダーラインを超えたため禁止。
記憶の欠落
好成績を残している青いデッキには必ずといっていいほど採用されており、土地を除けば最も使われているカードの1つとなっている。
多様性を持たせるために禁止。
渦巻く知識
一時停止にして様子見てたけどやっぱり無いほうが健全だった。
よって禁止。
デジタル専用カードを再調整
以下5枚のカードに修正が入りました。
・【ダブリエルの萎縮/Davriel’s Withering】
・【魂の仲介人、ダブリエル/Davriel, Soul Broker】
・【顔なしの工作員/Faceless Agent】
・【シヴの放浪者、サルカン/Sarkhan, Wanderer to Shiv】
・【破壊分子の見習い/Subversive Acolyte】
【 ダブリエルの萎縮 /Davriel’s Withering 】と【魂の仲介人、ダブリエル /Davriel, Soul Broker 】


新テキスト
ダブリエルの萎縮/Davriel’s Withering
インスタント
対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。それは永久に-1/-2の修整を受ける。


新テキスト
魂の仲介人、ダブリエル/Davriel, Soul Broker
伝説のプレインズウォーカー — ダブリエル
[+1]:次のあなたのターンまで、対戦相手1人があなたやあなたのコントロールしているプレインズウォーカー1体に攻撃するたび、そのプレイヤーはカード1枚を捨てる。そうできないなら、そのプレイヤーは攻撃クリーチャー1体を生け贄に捧げる。
[-2]:ダブリエルの提案のうち1つを受け入れる。その後、ダブリエルの条件のうちの1つを受け入れる。
[-3]:対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。永久にそれは-3/-3の修整を受ける。
4
修正前は自分のクリーチャーにも対象に取れていましたが、修正後は対戦相手がコントロールしているクリーチャーのみになりました。


【夕暮れヒバリ】との無限コンボが望ましくない相互作用を生み出すという事での修正になります。
夕暮れヒバリに対して永久マイナス修正をすると、夕暮れヒバリが自身の効果で戦場と墓地を無限に行ったり来たりするというもの。
本来は【血の芸術家】などと一緒に使用する事で勝利を狙いますが、フィニッシャーが無い状態で無現ループに入るとゲームが進行しなくなる(無限ループを止めれない)ため、不利な状況で意図的に無限ループの状態にし引き分けに持ち込むプレイヤーが一定数いた。
このコンボが成立しないよう対戦相手のクリーチャーのみに変更。
顔なしの工作員/Faceless Agent


新テキスト
顔なしの工作員/Faceless Agent
クリーチャー — 多相の戦士
顔なしの工作員が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの中で最も多いクリーチャー・タイプのクリーチャー・カード1枚を抽出する。
2/2
ヒストリックにおいてまだカードが十分にない部族デッキを組みやすくするため、2/1から2/2へと純粋な強化としてサイズアップ。
シヴの放浪者、サルカン/Sarkhan, Wanderer to Shiv


新テキスト
シヴの放浪者、サルカン/Sarkhan, Wanderer to Shiv
伝説のプレインズウォーカー — サルカン
[+1]:永久に、あなたの手札にあるすべてのドラゴン・カードは「この呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。」と「あなたはこの呪文のマナ・コストではなく(X)を支払ってもよい。Xはこれのマナ総量である。」を得る。
[+1]:あなたの手札に「シヴ山のドラゴン」のカード1枚を創出する。
[-2]:クリーチャー1体を対象とする。シヴの放浪者、サルカンはそれに3点のダメージを与える。
4
2番目の能力が[0]から[+1]へと変更になっています。
2番目の能力は他2つの能力と比べて弱く、3番目の能力を使用したいがために1番目の能力が優先されがちであるため。
バランス調整により2番目の能力も忠誠度が上昇するように変更。
破壊分子の見習い/Subversive Acolyte


新テキスト
破壊分子の見習い/Subversive Acolyte ①黒
クリーチャー — 人間
(2),2点のライフを支払う:以下から1つを選ぶ。1回しか起動できない。
・破壊分子の見習いは人間・クレリックになる。これは+1/+1の修整を受け絆魂を得る。
・破壊分子の見習いはファイレクシアンになる。これは+3/+2の修整を受け、トランプルと「このクリーチャーがダメージを受けるたび、この点数に等しい数のパーマネントを生け贄に捧げる。」を得る。
2/3
マナコストがシングルシンボルとなり2/2から2/3へサイズアップ、変わりに起動型能力のタフネス修正値が変更前と比べそれぞれ1減少しています。
黒で防御的なカードを求める場合、【才気ある霊基体】という競合相手がいた。

シングルシンボルにし基本のタフネスを上げる事で、黒が濃くないデッキでも防御的な役割を果たせるカードの選択肢を増やすため変更。
スタンダードについて
【アールンドの天啓】と【エシカの戦車】について少し触れられていました。
ざっくり言うと
これらのカードが環境に悪影響をもたらしているのではないかと考えるプレイヤーがいる事は理解している。
MTGアリーナなどのデジタルイベントの結果や、もうすぐ新セットの『イニストラード:真紅の契り』が発売される事を考慮してとりあえず現状維持にします。という事のようです。


まとめ
今回の改定は比較的妥当な所だったのではないでしょうか?
禁止が出ないようにするのが理想ですが、カードプールが広い環境はある程度仕方がないものです。
エシカの戦車とアールンドの天啓は、個人的には禁止まではいかなくていんじゃないかな?と思っています。
今くらい狭いカードプールだと純粋なカードパワーが高いものが活躍するのは仕方がないし、1つのデッキが突出して勝っているわけではないですからね。
ただこれらのカードをプレイされる比率はかなり多いですから不快に感じる方がいるのも理解はできます。
僕としてはエシカの戦車はともかく、アールンドの天啓は連打されると泣きたくなるのでちょっとおとなしくしほしいのが本音です笑
とにかくせめてスタンダードは禁止が出ないようにうまく調整していってほしいですね。