【スタンダード】アグロデッキは白単、緑単だけじゃない!

先日行われたスタンダードイベント『Red Bull Untapped 2021 International Stop II』は1000人を超える参加者で大盛況となったわけですが、それだけの人数がいれば普段あまり見かけないちょっと変わったデッキもいたります。

その中でもアグロデッキに焦点を絞って、おもしろそうなデッキを4つほどご紹介していきたいと思います。

バントテンポ
(10-3-0)
使用者
Tulio Jaudy
24:Land
4:《連門の小道/Hengegate Pathway》
4:《枝重なる小道/Branchloft Pathway》
4:《樹皮路の小道/Barkchannel Pathway》
4:《さびれた浜/Deserted Beach》
4:《草茂る農地/Overgrown Farmland》
2:《島/Island》
2:《ハイドラの巣/Lair of the Hydra》
12:other
4:《リトヤラの熊々/The Bears of Littjara》
4:《冒険の戦利品/Spoils of Adventure》
4:《一枚岩の防衛/Concerted Defense》
24:creatures
4:《イオナの大司祭/Archpriest of Iona》
4:《ヤスペラの歩哨/Jaspera Sentinel》
4:《仮面の蛮人/Masked Vandal》
4:《海門の擁護者、リンヴァーラ/Linvala, Shield of Sea Gate》
4:《タジュールの模範/Tajuru Paragon》
2:《兵団の統率者/Squad Commander》
2:《団結の標、タズリ/Tazri, Beacon of Unity》
15:sideboard
4:《レンジャー・クラス/Ranger Class》
4:《精鋭呪文縛り/Elite Spellbinder》
2:《大群退治/Vanquish the Horde》
2:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2:《忘却への旅/Journey to Oblivion》
1:《難破船の湿地/Shipwreck Marsh》
『バントテンポ』のデッキ画像

パーティ(ウィザード、戦士、クレリック、ならず者)を構成する事で真価を発揮するカードが多数投入されている、いわゆる部族デッキです。

【イオナの大司祭】や【海門の擁護者、リンヴァーラ】などによって、上手く機能している時は攻防においてバランスのいい動きを展開する事が可能で、打ち消しによる妨害やカードアドバンテージもしっかり取れるクロックパーミッションの要素もあって面白い動きをします。

オルゾフクレリック
(5-3-0)
使用者
d3m0ng3r
22:Land
6:《平地/Plains》
5:《沼/Swamp》
4:《陽光昇りの小道/Brightclimb Pathway》
4:《光影の交錯/Shineshadow Snarl》
2:《目玉の暴君の住処/Hive of the Eye Tyrant》
1:《フロスト・ドラゴンの洞窟/Cave of the Frost Dragon》
:other
4:《英雄たちの送り火/Pyre of Heroes》
2:《クレリック・クラス/Cleric Class》
32:creatures
4:《光輝王の野心家/Luminarch Aspirant》
4:《スカイクレイブの僧侶/Skyclave Cleric》
4:《生命の絆の僧侶/Cleric of Life’s Bond》
4:《スカイクレイブの秘儀司祭、オラー/Orah, Skyclave Hierophant》
4:《正義の戦乙女/Righteous Valkyrie》
4:《精鋭呪文縛り/Elite Spellbinder》
4:《月皇の古参兵/Lunarch Veteran》
2:《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》
1:《黎明運びのクレリック/Dawnbringer Cleric》
1:《粗暴な聖戦士/Brutal Cathar》
15:sideboard
3:《消失の詩句/Vanishing Verse》
3:《傑士の神、レーデイン/Reidane, God of the Worthy》
2:《強迫/Duress》
2:《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》
2:《激しい恐怖/Crippling Fear》
1:《粗暴な聖戦士/Brutal Cathar》
1:《真っ白/Go Blank》
1:《悪魔の信奉者/Demon’s Disciple》
『オルゾフクレリック』のデッキ画像

ベースはクレリックを中心とした白黒のアグロデッキ。

現代版【出産の殻】こと【英雄たちの送り火】によって状況に応じたカードを持ってくる事ができ、生贄に捧げたクリーチャーも【スカイクレイブの秘儀司祭、オラー】で戦場に戻せるため無駄がありません。

【月皇の古参兵】などの恒久的なライフ回復手段によって、【生命の絆の僧侶】や【クレリック・クラス】によるクリーチャーの強化ができる等、様々なシナジーが搭載されています。

黒単ゾンビ
(6-2-0)
使用者
Patrik Szmatana
24:Land
17:《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》
4:《目玉の暴君の住処/Hive of the Eye Tyrant》
3:《不詳の安息地/Faceless Haven》
18:other
2:《ウォーロック・クラス/Warlock Class》
2:《食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre》
3:《血の長の渇き/Bloodchief’s Thirst》
3:《強迫/Duress》
4:《村の儀式/Village Rites》
4:《冥府の掌握/Infernal Grasp》
18:creatures
4:《滅びし者の勇者/Champion of the Perished》
4:《よろめく怪異/Shambling Ghast》
4:《穢れた敵対者/Tainted Adversary》
3:《ネファリアのグール呼び、ジャダー/Jadar, Ghoulcaller of Nephalia》
2:《スカイクレイブの影/Skyclave Shade》
1:《ドラコリッチ、エボンデス/Ebondeath, Dracolich》
15:sideboard
2:《踊り食い/Eaten Alive》
2:《罠を探す/Check for Traps》
2:《パワー・ワード・キル/Power Word Kill》
2:《真っ白/Go Blank》
2:《激しい恐怖/Crippling Fear》
2:《スカイクレイブの影/Skyclave Shade》
1:《血の長の渇き/Bloodchief’s Thirst》
1:《強迫/Duress》
1:《ドラコリッチ、エボンデス/Ebondeath, Dracolich》
『黒単ゾンビ』のデッキ画像

【滅びし者の勇者】【ネファリアのグール呼び、ジャダー】を始めとしたゾンビクリーチャーで攻めていく黒単色のアグロデッキ。

腐乱トークンを生成するカードや、【スカイクレイブの影】や【ドラコリッチ、エボンデス】のような再利用可能なクリーチャーによって、アグロデッキにもかかわらず全体除去である【食肉鉤虐殺事件】を無理なく採用できるのは大きな利点ですね。

黒お得意の手札破壊も合わさってコントロールデッキには有利な構成となっています。

アゾリウステンポ
(6-2-0)
使用者
Konstantin Hopp
24:Land
8:《島/Island》
6:《平地/Plains》
4:《連門の小道/Hengegate Pathway》
3:《フロスト・ドラゴンの洞窟/Cave of the Frost Dragon》
2:《さびれた浜/Deserted Beach》
1:《ストーム・ジャイアントの聖堂/Hall of Storm Giants》
12:other
1:《ポータブル・ホール/Portable Hole》
1:《アールンドの天啓/Alrund’s Epiphany》
4:《消えゆく希望/Fading Hope》
3:《一枚岩の防衛/Concerted Defense》
2:《ジュワー島の撹乱/Jwari Disruption》
1:《運命的不在/Fateful Absence》
:creatures
4:《光輝王の野心家/Luminarch Aspirant》
4:《精鋭呪文縛り/Elite Spellbinder》
4:《剛胆な敵対者/Intrepid Adversary》
4:《幽体の敵対者/Spectral Adversary》
3:《傑士の神、レーデイン/Reidane, God of the Worthy》
2:《軍団の天使/Legion Angel》
2:《心悪しき隠遁者/Malevolent Hermit》
1:《粗暴な聖戦士/Brutal Cathar》
15:sideboard
3:《粗暴な聖戦士/Brutal Cathar》
2:《運命的不在/Fateful Absence》
2:《心悪しき隠遁者/Malevolent Hermit》
2:《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》
2:《軍団の天使/Legion Angel》
1:《一枚岩の防衛/Concerted Defense》
1:《ポータブル・ホール/Portable Hole》
1:《レイ・オヴ・フロスト/Ray of Frost》
1:《アールンドの天啓/Alrund’s Epiphany》
『アゾリウステンポ』のデッキ画像

第27回世界選手権にて、茂里 憲之さんが持ち込んだ青白のアグロデッキ。

【光輝王の野心家】や二種の【敵対者】によるクリーチャーのサイズアップ、【傑士の神、レーデイン】【精鋭呪文縛り】【粗暴な聖戦士】の妨害、基本はこの2つの役割を持ったカードで構成されています。

対アウロには前者が、対コントロールには後者のカードが真価を発揮しますが、どのカードもカードパワーが高いため、「引きがかみ合わなくて何も出来ずに負けた」とはなりにくいでしょう。

【一枚岩の防衛】はいいチョイスで、1マナが弱いこのデッキにとってはテンポの遅れを取り返せるうえに、パーティを構成するのに必要なクリーチャータイプも多数投入されているので、多くの場合悪くとも【呪文貫き】くらいの効果にはなるでしょう。

クリーチャーがレアリティの高いものばかりなので、カードを集めるのが大変なのが欠点かもしれませんね。

ソース:MTGMELE-Red Bull Untapped 2021 International Stop II

まとめ

今回ご紹介したデッキはまだ大きな成果を上げたわけではありませんが、十分なポテンシャルを秘めています。

今後新しいセットがリリースされ相性のいいカードが追加された時、いきなりメタゲームに食い込んでくるという事もあるかもしれません。

これらのデッキ以外にもトーナメントの上位デッキだけ見ていては気付かない面白いデッキもたくさんあるので、そういったデッキも今後定期的にご紹介していきます!

管理人

管理人

MTG歴20年以上(一応)
現在はMTGアリーナとマジックオンラインを中心に活動しています。
どちらかというとリミテッドより構築好きです。

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