【スタンダード】現環境の勝ち組デッキはどれ?

スタンダードにおけるメタゲームの動きもやや落ち着いてきています。

このブログでも何度か取り上げたように、『緑単アグロ』『アールンドの天啓』『イゼットドラゴン』『白単アグロ』とこの4つのデッキを中心にしたメタゲームとなっています。

どのデッキも拮抗しているような印象ですが、実際の所どうなのでしょうか?

主にMTGアリーナ上で行われたイベントの結果を見て、この4つのデッキがどのような結果を出しているのか見てみましょう。

7つのイベントから集計

世界選手権開催日以降に行われたもので、『Red Bull Untapped 2021 International Stop』や『SCG Tour Online』など賞金制のものを中心に7つのイベントを抜粋し集計しました。

アーキタイプ W-L 平均使用率平均勝率合計使用者数
緑単アグロ999-83322%54%344
アールンドの天啓738-79820%48%326
イゼットドラゴン 627-6669%48%257
白単アグロ647-54312%54%225

今回集計したイベントの総デッキ数は1759、そのうちの1152個の約65%は上記のデッキで占められている事になります。

『アールンドの天啓』はイゼット、グリクシス、アゾリウスを合わせたものとなっています。

これをもとに少し話を掘り下げていきましょう。

使用率、勝率共に緑単アグロがトップ

環境初期からメタゲームの中心にいる『緑単アグロ』ですが、世界選手権ではイゼット系の活躍に押され苦戦を強いられていました。
その後、他を圧倒するような活躍をしていたわけではないので対策されて徐々に厳しくなってきてるのかな?と思った事もありますが、こうやって見ると使用者数も多く勝率54%と勝ち越しているのがわかります。

調べていると、どのイベント結果を見ても勝率が5割を切る事がなく非常に安定している点が印象的でした。

単色デッキでカードパワーの高いカードが多く、引きムラが少なく動きが安定してる、というのが要因かと思われます。

土地事故さえ起きなければデッキのどこを引いてもそれなりに戦えるハンドが来やすいので、マリガンにも強いです。
これはほかのデッキにはない強みですね。

『緑単アグロ』を使用する場合、頻繁に訪れる同型対決をどうやって有利な状態に持っていくかが勝率を上げるカギになります。

想像以上の活躍!白単アグロ

使用率では及ばないものの、勝率54%と『緑単アグロ』に引けを取りません。

イベントによっては大きく勝ち越している事もあれば勝率5割を切っている事もありましたが、現状勝ち組デッキといって差し支えないでしょう。

メタゲームの都合上、『緑単アグロ』へ意識が行きがちなので、『白単アグロ』に強い【燃えがら地獄】のような軽量全体除去はあってもサイドボード止まり、サイドにも取られていない事も珍しくなく、
よく見かける【家の焼き払い】や【ドゥームスカール】のような重い全体除去は、【精鋭呪文縛り】【傑士の神、レーデイン】【ガーディアン・オヴ・フェイス】などで対策しやすいので、『白単アグロ』にとって追い風であったと言えますね。

意外と苦戦!アールンドの天啓デッキ

世界選手権でも最多の使用率だった『アールンドの天啓』デッキ。
一部ではデッキの中核である【アールンドの天啓】禁止論も出ており、公式もこのことについて言及していました。

しかし、使用率は『緑単アグロ』に次ぐ20%と高い水準ではあったものの、勝率は48%と5割を切ってしまっています。

イゼット、グリクシス、アゾリウスをまとめた集計となっていますが、それぞれ分けても結果はどれも勝率5割を切っています。
一応それぞれの勝率をご紹介しておくと

イゼット47%
グリクシス49%
アゾリウス38%

となっており、想像よりは勝ててない印象ではないでしょうか?

これは『ティムールトレジャー』のようなコントロールを意識したアグロデッキの台頭が要因のひとつとなっているのはないかと思われます。

『アールンドの天啓』はベースがコントロールデッキなわけですが、『緑単アグロ』『白単アグロ』『ティムールトレジャー』など異なる性質のアグロデッキをコントロールしきるのは至難の業でしょう。

アグロを意識しすぎると今度は同型が苦しくなりますが、第二勢力である同型戦が疎かになってしまうのは本末転倒ですからね。

デッキの調整が難しいのも勝率を落とす要因となっていそうです。

やはりコントロールは厳しい?イゼットドラゴンも苦戦

『アールンドの天啓』と同じイゼットカラーの『イゼットドラゴン』も、同じく勝率48%と勝率5割を切っています。
基本的な構造は似ているため、おそらく 『アールンドの天啓』 同じような理由で勝ち切れていないものと考えられます。

除去でしのいで【黄金架のドラゴン】や【 アールンドの天啓 】を連打してイージーウィンなんて事ももちろんありますが、実際にイゼットカラーのデッキを使ってみると割とタイトなゲームが多く、ワンミスで取り返しがつかなくなる事も少なくありません。

プレイ難易度がやや高めなのも原因かもしれませんね。

まとめ

数あるイベントの一部から出した数字なので、これが現環境の答えというわけではありませんが、傾向はある程度見えてきましたね。
僕の当初のイメージではイゼット系のデッキはもっと勝っていると思っていました。

こうやって定期的に振り返って環境を整理していくのも重要ですね。

来月リリースされる『イニストラード:真紅の契り』発売までは劇的な変化はないかもしれませんが、今後の動向にも注目していきましょう!

管理人

管理人

MTG歴20年以上(一応)
現在はMTGアリーナとマジックオンラインを中心に活動しています。
どちらかというとリミテッドより構築好きです。

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