2022/3/08、マジック:ザ・ギャザリング公式サイトにて禁止・制限に関する発表がありました。
パイオニア
【夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den】禁止
モダン
【夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den】禁止
パウパー
【電位式リレー/Galvanic Relay】禁止
【大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault】禁止
【探検の地図/Expedition Map】解禁
となります。
以下詳細になります。
パイオニア

現状のマジックオンラインでの結果を見ると他を圧倒するほどではありませんが、このままカードプールが広がっていけば【夢の巣のルールス】の使用率は増加していく事が予想されます。
【夢の巣のルールス】がいる限り、デッキを構築する際、どんなカードを入れるかの動機が明確になる、つまりルールスを相棒に出来るようなカードが優先的に選択されるようになってしまいます。
現在のパイオニアは比較的多様性のある環境といえるので、これを維持するために禁止となります。
モダン

モダンホライゾン2登場によってモダン環境は様々な試みがなされてきましたが、【夢の巣のルールス】は多くのアーキタイプで存在し続けています。
マジックオンラインのリーグ戦における4勝以上を収めたデッキの31%が採用しており、多様性を損なうという段階に差し掛かってしまっています。
【夢の巣のルールス】を相棒として投入する際、軽くて強力なカードの多いモダンではさほどの制約にもなりません。
これらのデータやコミュニティ、そして再びモダンに多様性を持たせるため禁止となります。
パウパー



【電位式リレー】を使用した赤黒ストームは、現在のパウパーにおける最高のデッキとなっています。
ミラーマッチを除けば勝率は60%を超えており、他のデッキは赤黒ストームに対する効果的な手段を持ち合わせていません。
他のカードを禁止にして弱体化を図る事も検討されましたが、総合的な判断から【電位式リレー】そのものを禁止する事となりました。
親和デッキはパウパーで最もプレイされているデッキです。
勝率は赤黒ストームのほうが高いにもかかわらず使用率は次点の赤黒ストームの2倍近くにも上ります。
次点で使用率の高い赤黒ストームに対して不利にも関わらず、親和デッキもまた高い勝率を維持しており、このまま【電位式リレー】だけを禁止にすると、今度は親和デッキが環境に不健全な影響をもたらす恐れも考慮しなければいけません。
替えが効きづらく、それでいて以前は必須カードでもなかったので、親和デッキを崩壊させるほどではないとの事から【大霊堂の信奉者】が禁止となります。
前回の禁止改定の時に【眷者の装飾品】と【予言のプリズム】が禁止となり、トロンは大きく弱体化しましたが、それでもまだ環境には存在していて比較的丁度良いバランスへとなりました。
以前【探検の地図】を禁止にした際はトロンへの影響は微々たるもので、現在のトロンに再び戻る事にさほどの抵抗はないという判断から【探検の地図】は解禁となります。
まとめ
モダンではかねてから噂されていた【夢の巣のルールス】は禁止となりました。
公式でも言っているようにパイオニアではまだ他のフォーマットほどの使用率ではないので、少しとばっちりな印象もありますね。
パウパーはパウパー・フォーマット委員会(PFP)が発足してから打つ手が早くなり、改定の理由も非常に丁寧に説明しているので説得力がありますね。
読みごたえもあるので皆さんもぜひ目を通してみてください。