2/11に新エキスパンション『神河:輝ける世界』がリリースされました。
新セットリリース直後はスタンダードが最も注目される時期です。
今回のセットはWotCのプロモーションも相当力を入れており、売り上げも好調なようでかなりの盛り上がりを見せています。
今回はそんな『神河:輝ける世界』のカードがスタンダードにどのような影響を与えているのか見ていきましょう。
目次
赤単アグロ
23:Land 4:《バグベアの居住地/Den of the Bugbear》 18:《山/Mountain》 1:《反逆のるつぼ、霜剣山/Sokenzan, Crucible of Defiance》 |
14:other 4:《熊野と渇苛斬の対峙/Kumano Faces Kakkazan》 2:《乱動の噴火/Roil Eruption》 4:《火遊び/Play with Fire》 4:《勝負服纏い、チャンドラ/Chandra, Dressed to Kill》 |
23:creatures 4:《轟く雷獣/Thundering Raiju》 4:《無謀な嵐探し/Reckless Stormseeker》 4:《ヴォルダーレンの美食家/Voldaren Epicure》 2:《蜥蜴丸/Lizard Blades》 4:《大峨頭の兜/Ogre-Head Helm》 4:《兎電池/Rabbit Battery》 1:《流星の信奉者、ゴロゴロ/Goro-Goro, Disciple of Ryusei》 |
15:sideboard 1:《削剥/Abrade》 3:《バーニング・ハンズ/Burning Hands》 4:《墓所の門番/Cemetery Gatekeeper》 1:《炎恵みの稲妻/Flame-Blessed Bolt》 4:《乱動する渦/Roiling Vortex》 2:《轟く叱責/Thundering Rebuke》 |

昨年10月のローテーションを機に赤単アグロは鳴りを潜めていましたが、『神河:輝ける世界』から優秀な赤の低マナ域のカードが多数収録された事で復活を果たしました。
【蜥蜴丸】などの換装持ちクリーチャーは線の細くなりがちな赤単のサポート役として使いやすく、全体除去にも耐性ができ、【兎電池】【轟く雷獣】など速攻持ちが増えた事でかなりの速さを獲得。
【勝負服纏い、チャンドラ】に加え、【大峨頭の兜】によって息切れを防ぐ手段も手に入れ、デッキとして一気に完成度があがりました。



他の色を足す事も含め、今後注目のアグロデッキとなりそうです。
ジェスカイコントロール
22:Land 2:《さびれた浜/Deserted Beach》 1:《ストーム・ジャイアントの聖堂/Hall of Storm Giants》 3:《連門の小道/Hengegate Pathway》 1:《山/Mountain》 4:《針縁の小道/Needleverge Pathway》 4:《河川滑りの小道/Riverglide Pathway》 4:《嵐削りの海岸/Stormcarved Coast》 2:《日没の道/Sundown Pass》 1:《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》 |
30:other 4:《表現の反復/Expressive Iteration》 2:《髑髏砕きの一撃/Shatterskull Smashing》 3:《削剥/Abrade》 1:《悪魔の稲妻/Demon Bolt》 1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》 1:《感電の反復/Galvanic Iteration》 2:《ジュワー島の撹乱/Jwari Disruption》 4:《マグマ・オパス/Magma Opus》 3:《プリズマリの命令/Prismari Command》 4:《棘平原の危険/Spikefield Hazard》 3:《予想外の授かり物/Unexpected Windfall》 1:《勇敢な姿勢/Valorous Stance》 1:《セレスタス/The Celestus》 |
8:creatures 4:《黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon》 4:《暁冠の日向/Hinata, Dawn-Crowned》 |
15:sideboard 1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》 1:《勇敢な姿勢/Valorous Stance》 2:《バーニング・ハンズ/Burning Hands》 2:《燃えがら地獄/Cinderclasm》 1:《消えゆく希望/Fading Hope》 1:《白熱する議論/Heated Debate》 2:《心悪しき隠遁者/Malevolent Hermit》 2:《否認/Negate》 2:《くすぶる卵/Smoldering Egg》 1:《才能の試験/Test of Talents》 |

ベースにはイゼットコントロールとなっていますが、リリース前から話題となっていた【暁冠の日向】と【マグマ・オパス】のコンボが採用されています。


【マグマ・オパス】は最大で対象を6つまで取る事ができるので、【暁冠の日向】が戦場にいる状態だとわずか2マナで唱える事が出来るようになります。
実際は6つも対象に取る事はほとんどないでしょうが、それでも4マナ程度で唱える事が出来れば上々のコストパフォーマンスと言えるでしょう。
単体除去や打ち消し呪文が1マナ軽くなるだけでもかなり動きやすくなりますし、【暁冠の日向】自体も4マナ4/4飛行トランプルと高スペックなのも魅力です。
対戦相手の対象を取る呪文が重くなるのも地味ながら嬉しいポイントです。
オーソドックスなイゼットコントロールに取って代わる存在になれるか注目ですね。
オルゾフミッドレンジ
:Land 1:《荒廃踏みの小道/Blightstep Pathway》 4:《陽光昇りの小道/Brightclimb Pathway》 2:《廃墟の地/Field of Ruin》 4:《目玉の暴君の住処/Hive of the Eye Tyrant》 1:《針縁の小道/Needleverge Pathway》 3:《平地/Plains》 4:《砕かれた聖域/Shattered Sanctum》 2:《沼/Swamp》 2:《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire》 |
:other 2:《アガディームの覚醒/Agadeem’s Awakening》 2:《忘却の儀式/Rite of Oblivion》 4:《消失の詩句/Vanishing Verse》 4:《食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre》 4:《婚礼の発表/Wedding Announcement》 3:《蜘蛛の女王、ロルス/Lolth, Spider Queen》 2:《不笑のソリン/Sorin the Mirthless》 |
:creatures 2:《夜明けの空、猗旺/Ao, the Dawn Sky》 2:《魅せられた花婿、エドガー/Edgar, Charmed Groom》 4:《象徴学の教授/Professor of Symbology》 4:《よろめく怪異/Shambling Ghast》 2:《嘘の神、ヴァルキー/Valki, God of Lies》 2:《歓迎する吸血鬼/Welcoming Vampire》 |
15:sideboard 1:《過去対面法/Confront the Past》 1:《環境科学/Environmental Sciences》 3:《真っ白/Go Blank》 1:《情け無用のケイヤ/Kaya the Inexorable》 1:《マスコット展示会/Mascot Exhibition》 1:《壊死放出法/Necrotic Fumes》 1:《害獣召喚学/Pest Summoning》 2:《傑士の神、レーデイン/Reidane, God of the Worthy》 2:《魂転移/Soul Transfer》 2:《放浪皇/The Wandering Emperor》 |

『神河:輝ける世界』参入直前にはトップメタといえる活躍をしていたオルゾフミッドレンジは、神河参入後も以前の形を残したまま引き続き活躍のが見込まれています。
新カードは【夜明けの空、猗旺】が採用されていますが、オルゾフミッドレンジは【魅せられた花婿、エドガー】【不笑のソリン】【婚礼の発表】さらには【嘘の神、ヴァルキー/星界の騙し屋、ティボルト】など4マナ以下の強力なパーマネントを多数抱えるため、【夜明けの空、猗旺】の死亡時に誘発する1番目の能力がデッキと非常に噛み合っておりいい働きをします。
インスタント除去が【消失の詩句】のみなので、無理なく採用できる【皇国の地、永岩城】の除去能力もありがたい存在です。


依然としてボードコントロール力は非常に高いのでコントロール一辺倒な環境にならなければ今後も活躍が予想されます。
ディミーア忍者
23:Land 4:《清水の小道/Clearwater Pathway》 2:《目玉の暴君の住処/Hive of the Eye Tyrant》 5:《島/Island》 4:《難破船の湿地/Shipwreck Marsh》 6:《沼/Swamp》 1:《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》 1:《見捨てられたぬかるみ、竹沼/Takenuma, Abandoned Mire》 |
13:other 3:《漆月魁渡/Kaito Shizuki》 2:《不憫な悲哀の行進/March of Wretched Sorrow》 4:《大牙勢団の襲撃/Okiba Reckoner Raid》 1:《血の長の渇き/Bloodchief’s Thirst》 1:《パワー・ワード・キル/Power Word Kill》 2:《食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre》 |
24:creatures 3:《シルヴァー・レイヴン/Silver Raven》 2:《幽体の敵対者/Spectral Adversary》 4:《噛掌の忍者/Biting-Palm Ninja》 2:《鬼の刃/Blade of the Oni》 4:《月の賢者の養子、ナシ/Nashi, Moon Sage’s Scion》 4:《銀毛の達人/Silver-Fur Master》 1:《カエル乗り、達成/Tatsunari, Toad Rider》 4:《千の顔の影/Thousand-Faced Shadow》 |
15:sideboard 2:《血の長の渇き/Bloodchief’s Thirst》 1:《不憫な悲哀の行進/March of Wretched Sorrow》 2:《激しい恐怖/Crippling Fear》 1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》 3:《強迫/Duress》 2:《沈黙の蜘蛛、琴瀬/Kotose, the Silent Spider》 2:《否認/Negate》 2:《不笑のソリン/Sorin the Mirthless》 |

こちらは『神河:輝ける世界』のカードをふんだんに取り入れた『ディミーア忍者』。
7枚の1マナ飛行クリーチャーを起点に忍術で攻める、というのが基本的な動きとなっています。



【銀毛の達人】でサイズの底上げが出来るほか、【噛掌の忍者】や【月の賢者の養子、ナシ】など、攻めながら手札破壊や展開力を上げる事ができるのは他のデッキにはない強みと言えます。
個々のカードパワーがやや低くシナジーを重視したデッキのため、噛み合ない時の脆さはありますが、動きがトリッキーで使っていて非常に面白いデッキです。
今後研究が進めばメタゲームに食い込む忍者デッキが出てくるかもしれませんね。
セレズニアエンチャント
22:Land 4:《枝重なる小道/Branchloft Pathway》 5:《森/Forest》 4:《草茂る農地/Overgrown Farmland》 7:《平地/Plains》 1:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》 1:《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire》 |
22:other 4:《仮初めの時間/Borrowed Time》 2:《壮麗な日の出/Glorious Sunrise》 4:《神聖なる憑依/Hallowed Haunting》 4:《精霊との融和/Commune with Spirits》 4:《魅知子の真理の支配/Michiko’s Reign of Truth》 4:《永岩城の修繕/The Restoration of Eiganjo》 |
16:creatures 4:《気前のいい訪問者/Generous Visitor》 4:《樹海の自然主義者/Jukai Naturalist》 4:《無常の神/Kami of Transience》 4:《調和の織り手/Weaver of Harmony》 |
15:sideboard 4:《監禁の円環/Circle of Confinement》 2:《静寂の呪い/Curse of Silence》 2:《タミヨウの保管/Tamiyo’s Safekeeping》 3:《君主今田の凋落/The Fall of Lord Konda》 1:《秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets》 3:《精霊界との接触/Touch the Spirit Realm》 |

エンチャントである事で恩恵を受けれるカードを多数投入したセレズニアカラーのアグロデッキ。
【気前のいい訪問者】【無常の神】やクリーチャーに変身する英雄譚を主軸とし、【調和の織り手】【魅知子の真理の支配】で一気に畳みかけていく動きになります。




【神聖なる憑依】【壮麗な日の出】でコントロールのも耐性を持たせる工夫がされており、これらのカードや【仮初めの時間】の能力を【調和の織り手】でコピーし始めれば多大なアドバンテージを生み出してくれます。
新しいカードが大量に使われたデッキは、リストを見ただけでわくわくしてきますね。
まとめ
既存のデッキをアップデートしたものもあれば、新しいカードをふんだんに取り入れた今までにないデッキも登場していますね。
今後またスタンダード環境は大きく変わっていく事が予想されます。
これからの動向にもしっかり注意して見ていきましょう。