本日は【バントミッドレンジ】ご紹介いたします。
《収穫祭の襲撃》を活かすべく大量のプレインズウォーカーや強力なクリーチャー、エンチャントがふんだんに盛り込まれており、環境屈指のカードパワーを誇るバントミッドレンジ。
最近は使用者も増えてきており徐々に勢力を拡大している、今最も注目のデッキのひとつと言えるでしょう。
本日はそんなバントミッドレンジをご紹介していきたいと思います。
まずはデッキリストから
26:Land 4:《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》 4:《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》 4:《草茂る農地/Overgrown Farmland》 4:《スパーラの本部/Spara’s Headquarters》 2:《森/Forest》 2:《平地/Plains》 2:《夢根の滝/Dreamroot Cascade》 1:《さびれた浜/Deserted Beach》 1:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》 1:《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire》 1:《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》 |
22:other 3:《放浪皇/The Wandering Emperor》 2:《華やいだエルズペス/Elspeth Resplendent》 1:《レンと七番/Wrenn and Seven》 1:《完成化した賢者、タミヨウ/Tamiyo, Compleated Sage》 4:《麒麟の教え/Teachings of the Kirin》 4:《婚礼の発表/Wedding Announcement》 3:《移植された自我/Grafted Identity》 4:《収穫祭の襲撃/Storm the Festival》 |
12:creatures 3:《選定された平和の番人/Anointed Peacekeeper》 3:《浄化の刃、シャナ/Shanna, Purifying Blade》 2:《敬虔な新米、デニック/Dennick, Pious Apprentice》 2:《ドーンハルトの主導者、カティルダ/Katilda, Dawnhart Prime》 1:《祝祭の出迎え/Gala Greeters》 1:《夜明けの空、猗旺/Ao, the Dawn Sky》 |
15:sideboard 3:《邪悪を打ち砕く/Destroy Evil》 2:《剛胆な敵対者/Intrepid Adversary》 2:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》 2:《未認可霊柩車/Unlicensed Hearse》 2:《心悪しき隠遁者/Malevolent Hermit》 1:《華やいだエルズペス/Elspeth Resplendent》 1:《選定された平和の番人/Anointed Peacekeeper》 1:《歓迎する吸血鬼/Welcoming Vampire》 1:《夜明けの空、猗旺/Ao, the Dawn Sky》 |

ソース:10/16-The Pizza Box Open: Standard
序盤は《敬虔な新米、デニック》《浄化の刃、シャナ》《婚礼の発表》等で盤面を支えつつ《ドーンハルトの主導者、カティルダ》《祝祭の出迎え》マナ加速、マナが伸びた所で《収穫祭の襲撃》からのパワーカードを並べて相手を圧倒していく、という動きになります。
目次
《収穫祭の襲撃/Storm the Festival》

《収穫祭の襲撃》このデッキの中核となるカードです。
様々なフォーマットで活躍している《集合した中隊》に似た効果を持っていますが、《収穫祭の襲撃》は6マナと重くソーサリーなため《集合した中隊》ほどの奇襲性はありません。
しかし5マナまでのカードであり、なおかつパーマネントと範囲が広くなっている事で、クリーチャーだけでなく強力なエンチャントやプレインズウォーカーにアクセスできるようになり制圧力が格段に向上しています。
この《収穫祭の襲撃》を最大限活かすため、他のカードは全て5マナ以下のパーマネントで構成されています。
プレインズウォーカー




実績のあるプレインズウォーカーばかりなのでもはや説明不要と言いたいところですが、《完成化した賢者、タミヨウ》はこれまで目立った活躍が無く少し珍しいチョイスですね。
プラス1能力はシンプルに相手の攻撃を押しとどめてくれるだけでなく、アーティファクトを対象に取れる事から《勢団の銀行破り》を封じてくれるといった使い方もあります。
しかし何と言っても最大の目玉は2番目の忠誠度能力、墓地のあるパーマネントのコピーを生成する能力です。
《収穫祭の襲撃》以外は全て5マナ以下のパーマネントで構成されているので、《収穫祭の襲撃》以外の墓地にあるカードは全て生成可能とかなりの汎用性を発揮します。
《収穫祭の襲撃》からタミヨウ含む2つのパーマネントを展開し、タミヨウのマイナスX能力でさらなるパーマネントを生成すれば圧倒的な盤面を作る事が出来るようになります。
《放浪皇》と違っていつ引いても強いわけではないので1枚の採用にとどまっていますが、デッキの動きに非常に噛み合っておりよい働きをします。
クリーチャー
《完成化した賢者、タミヨウ》だけでなく、《華やいだエルズペス》や《夜明けの空、猗旺》も自身の能力でさらに他のカードにアクセス出来るので、非常に粘り強い戦いが出来るのが特徴的です。

《浄化の刃、シャナ》《選定された平和の番人》は最近評価が上がってきているカードで、序盤~中盤を支える良質なクリーチャーとなっています。



特にマナが十分に伸びてから真価を発揮するこのデッキでは、《選定された平和の番人》の妨害能力や、《浄化の刃、シャナ》《敬虔な新米、デニック》の絆魂によるライフの維持は重要で、また、人間である事から《ドーンハルトの主導者、カティルダ》でのマナ加速要因になるといったシナジーも期待できます。
移植された自我/Grafted Identity

《収穫祭の襲撃》を活かすため、デッキ全体がパーマネントで構成されている都合上、《運命的不在》のような汎用除去が採用されていません。
そこで白羽の矢が立ったのが《移植された自我》です。
クリーチャーの生け贄が必要とはいえ、《支配魔法》と同じマナコストで唱えられるのは悪くない性能でだし、《婚礼の発表》もあれば追加コストも容易に支払うことができます。
とはいえ最大のメリットはやはり《収穫祭の襲撃》からクリーチャーを奪える事でしょう。
この場合は追加コストを支払う必要もないので純粋にアドバンテージを得る事ができます。
高速アグロが環境に少ないミッドレンジ環境という事で、特にその強さが遺憾無く発揮される環境であると言えますね。
最近はエンチャントへのマークがやや厳しくなってきているので、《邪悪を打ち砕く》等のエンチャント破壊には注意をしていきましょう。
今回は以上となります。
現在はとにかくミッドレンジが蔓延しており、今回のバントミッドレンジは「ミッドレンジに強いミッドレンジ」という現環境を象徴するかのようなリストに仕上がっています。
《食肉鉤虐殺事件》禁止後もまだアグロデッキがメタゲームの上位に食い込んではいませんが、そろそろ他のアーキタイプの活躍も見たい所ですね。
それではまた