公式サイトからアルケミーにおけるバランス調整が発表されました。
今回の調整では主にゾンビに関するカードの強化に焦点が当てられています。
【滅びし者の勇者】のようなカードは他の部族デッキでも似たような動きがあり、ゾンビに固執する理由がやや希薄になっているので、他のデッキと差別化を図れるようにゾンビ固有のメカニズムである『腐乱』を強化する事を意識した調整となっています。
目次
エキスパンションセットからの調整カード
継ぎ接ぎの槍馬/Cobbled Lancer


変更点
・起動型能力のマナコストが(1)(青)に。
調整理由
・このカードを使う場合マナレシオの良さにしか注目されず、起動型能力は見向きもされなかったため。
ミルクルの死の僧侶/Death-Priest of Myrkul


変更点
・サイズが3/3へ。
・誘発型能力に必要だった1マナが削除。
調整理由
・サイズの小さなアグロデッキに対して、【紅蓮地獄】などの全体2ダメージ(あるいはマイナス修正)はよく使用されている。
これらの全体除去へ耐性を持たせる意味で3/3へとサイズ変更。
・誘発型能力に必要だった1マナによって、このカードを4ターン目に唱える事はとても弱い動きとなっていたため。
異形の隼/Falcon Abomination


変更点
・『瞬速』が追加。
調整理由
・ゾンビデッキの多くは自分のターンにカードをプレイしていく事がほとんどなので、【過充電縫合体】を使用するのが困難になっていた。
インスタントタイミングで動けるカードを増やす事で、【過充電縫合体】以外の選択肢を増やし適切なタイミングで唱えやすくするため。
引きずり足のゾンビ/Hobbling Zombie


変更点
・マナコストが(1)(黒)へ。
調整理由
・現状腐乱トークンを手軽で効率的に生成するカードが少ない。
【引きずり足のゾンビ】を2マナにする事で、【ネファリアのグール呼び、ジャダー】と並んでコスパの良い腐乱トークンの生成手段になり得るため。
背信の王、ナーフィ/Narfi, Betrayer King


変更点
・マナコストが(2)(青)(黒)へ。
調整理由
・墓地から戦場に戻る能力ばかり注目されており、多くのプレイヤーは通常のマナコストを支払って唱える事を避けている。
マナコストを下げる事で正規のコストで唱えやすくなり、【ミルクルの死の僧侶】と同様ゾンビデッキを全体2点ダメージから守る効果的なカードになり得るため。
墓所のグール/Sepulcher Ghoul


変更点
・サイズが2/2へ。
調整理由
・タフネスが1だった事から【呪い縛りの魔女】【ひきつり目】などによって完全に抑圧されていた。
サイズを上げる事で、積極的に戦闘に参加出来るようにするため。
髑髏スカーブ/Skull Skaab


変更点
・トークンを濫用しても2/2のゾンビトークンが生成出来るように変更。
調整理由
・トークンを濫用した場合にも誘発してしまうと、リミテッドでにおいては不健全になってしまう。
今回の調整でリミテッドに影響を与える事なく、腐乱トークンを有効活用できる選択肢を増やす事が出来るため。
縫合された助手/Stitched Assistant


変更点
・マナコストが(1)(青)へ。
・濫用した際の占術が《2》へ。
・サイズが2/1へ。
調整理由
・同じマナ域に強力な【不吉なとげ刺し】がいる事でこのカードの存在感はかな薄くなっていた。
能力を強化する事で見劣りしないように、かつコストを下げる事で直接的な競合をしないようにするため。
星界の神、アールンド/Alrund, God of the Cosmos//囁く鴉、ハーカ/Hakka, Whispering Raven




変更点
星界の神、アールンド
・星界の神、アールンド:終了ステップの開始時に公開するカードが3枚に。
・囁く鴉、ハーカ:サイズが3/3へ。
調整理由
・【囁く鴉、ハーカ】を強化する事で序盤から積極的に戦闘に参加し、【星界の神、アールンド】として唱える時には勝利に直結できるようにカードとして一貫性を持たせるため。
星界の軍馬/Cosmos Charger


変更点
・マナコストが(2)(青)へ。
・予顕コストが(青)へ。
・サイズが3/2へ。
調整理由
・予顕自体は強力なメカニズムだが、予顕を中心としたデッキは非効率なものになる。
【星界の軍馬】のマナコストを下げる事で、予顕を中心としたデッキで破壊力のあるアグロデッキとも戦える可能性が出てくるため。
ニコ、運命に抗う/Niko Defies Destiny


変更点
・護法2が追加。
調整理由
・除去されやすく、予顕やフラッシュバックを活かした構築が難しくなっていたため。
アルケミー:イニストラードからの調整カード
ザヴァの恐怖、ギトラグ/Gitrog, Horror of Zhava


新テキスト
ザヴァの恐怖、ギトラグ (2)(黒)(緑)
伝説のクリーチャー — カエル・ホラー
威迫
各戦闘の開始時に、ザヴァの恐怖、ギトラグがアンタップ状態である場合、どの対戦相手もクリーチャー1体を生け贄に捧げてよい。そうしたなら、ザヴァの恐怖、ギトラグをタップし、その後、土地カード1枚を抽出し、タップ状態で戦場に出す。
土地1つがあなたのコントロールの下で戦場に出るたび、それは「(黒)(緑)、(T)、この土地を生け贄に捧げる:カード1枚を引く。」を永久に得る。
6/6
変更点
・トークンを生け贄に捧げる事ができないように変更。
調整理由
・トークンを活用するデッキに対して【ザヴァの恐怖、ギトラグ】は充分な脅威へとならないため。
不愉快な拷問者、ティボルト/Tibalt, Wicked Tormentor


新テキスト
不愉快な拷問者、ティボルト (3)(赤)(赤)
伝説のプレインズウォーカー — ティボルト
[+1]:(赤)(赤)を加える。不愉快な拷問者、ティボルトの呪文書から、カード1枚をドラフトし、それを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードを唱えてもよい。
[+1]:クリーチャーやプレインズウォーカーのうち1体を対象とする。それのコントローラーが「不愉快な拷問者、ティボルトはそのプレイヤーに4点のダメージを与える。」を選ばないかぎり、不愉快な拷問者、ティボルトはそれに4点のダメージを与える。あなたはカードを1枚捨ててもよい。そうしたなら、カード1枚を引く。
[-X]:「このクリーチャーが死亡したとき、クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。これはそれに1点のダメージを与える。」を持つ赤の1/1のデビル(Devil)・クリーチャー・トークンX体を生成する。
3
変更点
・2番目の[+1]能力で与えるダメージが4点に。
調整理由
・与えるダメージが3点の場合、除去できる範囲が狭くプレイヤーへのダメージソースになりずらかった。
除去できる範囲を広げ、なおかつプレイヤーへの明確なプレッシャーにもなり得るように与えるダメージを増加。
不屈の釣り人/Tireless Angler


新テキスト
不屈の釣り人 (2)(青)
クリーチャー — 人間・ならず者
島1つか沼1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、不屈の釣り人の呪文書からカード1枚をドラフトする。
1/4
変更点
・沼が戦場に出た際にも能力が誘発するように。
調整理由
・沼を追加する事でより多くのデッキでの活躍が出来るようにするため。
悪意ある反射/Sinister Reflections


新テキスト
悪意ある反射 (1)(青)
インスタント
あなたがコントロールしていてトークンでないクリーチャー最大2体を対象とする。それらの複写をそれぞれあなたの手札に創出する。
変更点
・マナコストが(1)(青)へ。
調整理由
・ダブルシンボルだった事で青単色のデッキでしか居場所を見いだせなかったため
街裂きの暴君/Town-razer Tyrant


新テキスト
街裂きの暴君 (2)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン
飛行
街裂きの暴君が戦場に出たとき、あなたがコントロールしておらず基本でない土地1つを対象とする。それはマナ能力でないすべての能力を失い、「あなたの終了ステップの開始時に、あなたがこれを生け贄に捧げないかぎり、このパーマネントはあなたに2点のダメージを与える。」を得る。
4/4
変更点
・誘発型能力のタイミングが終了ステップの開始時へと変更。
調整理由
・ほとんどがソーサリータイミングで動くことになるアグロデッキを過剰に抑圧してため。
ヒストリックにて【創案の火】が調整され解禁


変更点
・マナコストが(4)(赤)へ。
調整理由
・5マナなら妥当であるという判断から。