12/9にMTGアリーナにてデジタル専用フォーマット『Alchemy/アルケミー』が実装されましたね。
『アルケミー』はスタンダードと同じカードプールに加え、『アルケミー:イニストラード』という特殊セットも含まれています。
この『アルケミー:イニストラード』には『ヒストリック』と同じようにデジタル専用のギミックが存在し、今までにない新しいメカニズムも登場しているため、ここで一度おさらいをして把握しておきましょう!
目次
デジタル専用のメカニズム
【呪文書からドラフトする】

血母、イシュカナ/Ishkanah, Broodmother
伝説のクリーチャー — 蜘蛛
到達
あなたがコントロールしていてこれでないすべての蜘蛛は+1/+2の修整を受ける。
(1)(黒/緑)、あなたの墓地にあるカード2枚を追放する:血母、イシュカナの呪文書からカード1枚をドラフトする。
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【呪文書からドラフトする】 は『アルケミー:イニストラード』にて初登場したメカニズム。
15枚で構成された特定のカード群の中からランダムに3枚掲示され、その3枚の中から好きなカードを選び手札に加える事が出来ます。
【 呪文書からドラフトする 】の能力を持ったカードによって、カード群の中身は全く違うものになっています。
例えば【血母、イシュカナ】の場合、カード群は以下の15枚から構成されています。
【血母、イシュカナ】の能力を起動すると上記15枚の中からランダムに選ばれた3枚のカードが掲示され、その中から好きなカードを1枚選んで手札に加える事になります。
一部の例外を除いてドラフトしたカードは対戦相手に公開されません。
中には【呪文書からドラフト】したカードを直接戦場に出すものや、かなり強力なカード群を持ったもの等もり、バラエティ豊かな能力となっています。
【永久に】

老練の突撃者/Veteran Charger
クリーチャー — ケンタウルス・兵士
老練の突撃者が戦場に出たとき、あなたの手札にあるクリーチャー・カード1枚を選ぶ。永久にそれは+2/+2の修整を受ける。
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『永久に』を持った場合、領域を移動してもそのオブジェクトに適応されている効果が継続し続けるようになります。
上記の【老練の突撃者】で選んだクリーチャーが手札から戦場や墓地、ライブラリーに移動しても《+2/+2》の修正を受け続ける事になります。
手札にあるカードを選ぶ場合は、何を選んだか対戦相手への公開はありません。
テーブルトップではほぼ実現不可能な能力ですね。
【創出】

天馬の教練者/Wingsteed Trainer
クリーチャー — 人間
天馬の教練者が戦場に出たか攻撃したとき、あなたの手札に「嵐前線のペガサス」のカード1枚を創出する。
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カードを作り出す能力。
トークンやコピーなどと違って、ゲーム終了まで通常のカードと同様に扱われます。
したがって、創出されたカードが別の領域へ移動したとしても消滅する事はありません。
【抽出】

スカイシュラウドの見張り番/Skyshroud Lookout
クリーチャー — エルフ・射手
到達
スカイシュラウドの見張り番が戦場に出たとき、エルフ・カード1枚を抽出する。
1/1
【抽出】は指定された『特性』を持ったカードを、ライブラリーから無作為に手札に加える能力です。
【悟りの教示者】のようなサーチ系のカードにランダム性を持たせたような能力ですが、挙動はかなり異なってきます。
・ライブラリーから『探す』事は行われません。
そのため【疑念の影】や【書庫の罠】のような『探す』に関わる効果の影響を受ける事はありません。
・ライブラリーの中を見る事は出来ません。
・ライブラリーを切り直す事もありません。
『抽出』をする前と後でライブラリーの順番は変わりません。
『占術』や【渦巻く知識】などでライブラリーの上に置いたカードは『抽出』をしてもそのままライブラリーの上に置かれたままとなります。
まとめ
『アルケミー』は現状スタンダードのカードプールに、63枚で構成された『アルケミー:イニストラード』が加わっただけとあまり変わらないような印象も受けますが、『アルケミー:イニストラード』のカードパワーが高く テーブルトップに準じたルールでは実現が難しいメカニズムばかりでスタンダードとは全く違ったゲーム性を持っています。
マジック歴の長いプレイヤーも新鮮さを感じられるので、興味がある方はぜひ遊んでみて下さい!